(備忘録2022年8月〜9月)繁昌亭とネイブと西成と

 

笑福亭鉄瓶君とは

かつてMBSラジオでご一緒して

本当に本当に思い出深い方だ。

番組が終わるときには

お互いにがんばっていこ!と励まし合い、

毎週毎週楽しかった。

音楽が好きでオモロいこと言うのが好きで

真面目なエエ子やなあ、と思ってたら

時はあれよあれよと過ぎていく。

早いもんやなあ。

そして何年も経ったある日、電話が鳴った。

「独演会やりますんで歌いに来てもらえますか?」

二つ返事で

『いつや?どこでや?』

断る理由なんかあれへん。

私は繁昌亭で歌うための

幾つかのことを知らせて

これまた日にちはどんどん経つ。

鉄瓶君、新聞にも掲載されていた。

私も「イロモノ」として看板にも載せてもろて

ホンマにこれは大記念だよ、おっかさん。

若宮テイ子さんに原田年晴さん、

みなさんお越しいただいたのも

鉄瓶君のおかげやね。嬉しかった。ありがとう。

そして翌日は久しぶりのネイブ!

演奏はRS4(リズム隊の少ない4人)

この人ら、強力。

さすが長らくの信頼のひとときでした。

小林バンド全員もすごいけど、

この精鋭のみなさんでした。ありがとう。

8月から9月もアッという間でした。

若い方から大先輩まで私は多くを学んだ。

呼ばれた時の所作、呼ぶときの所作。

どうすれば「イキな返し」ができるんやろ。

どうすれば良かったのかなあ。

あ、そないいうたら

この夏はお別れも引っ切り無し。

京都のハタヤン、

近所の澄子おばちゃん、

ドラムの健さん。

そない一気に。

お別れの時の自分の所作は

その方への想いなのか。

タイミングも相まって

お別れの儀式は生きてる者の儀式。

本当のサヨナラは心から。

 
Yukari Onishi